オリジナリティー溢れるムンケボーブルワリーの設備
皆さんこんにちは、ニモです!
今日はムンケボーブルワリーの新しい設備を紹介したいのですが、その前にまずご報告を。
ムンケボーブルワリーの引っ越し
実はムンケボーブルワリー、今年の5月にデンマーク第三の都市オーデンセに引っ越しています。
オーデンセはコペンハーゲンと違って落ち着いていて魅力もたくさんあるのですが、この町の紹介ははてなブログの先輩方に委ねます(笑)。
osanpowanko-europe.hatenablog.com
www.yorotabi.com
ムンケボーのビールはオーデンセで新たにブルーパブとして歴史を刻み始めました。オーデンセ駅から歩いて15分ほどのところなので、オーデンセに遊びに行くときは是非立ち寄ってみてくださいね。
ちなみにムンケボーブルワリーの紹介は以下の記事でもしています。
www.beer-bigfan.com
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設備の紹介
さて今日はそんなムンケボーブルワリーのちょっと、いや、ものすごく変わった3つの設備のご紹介をさせていただきます。
ウイスキーバレル
なんと70年前に使用されていたものだそうです。これを何に使うのかというとビールを樽に漬け込むことでウイスキー樽の風味を持つビールを作れます。デンマークではウイスキーやシェリー樽に漬け込んだビールを結構見かけます。日本だとヤッホーブルーイングのバレルフカミダスがこのようなウイスキーバレルに漬け込まれたビールになっています。
ブルーマスターのクラウスが樽を使ってどのようなビールを作るのか非常に楽しみです!
ミル
二つ目は数百年前に使われていたミルです。
ミルとは何かというと麦芽を粉砕するための機械で、ビールの醸造では必ず必要となるものです。いくつもブルワリーを見て回ってますが、このような古いミルを使っているのは初めて見ました。引っ越しに伴って新たに導入したようです。さて、シンプルな疑問が一つ浮かんだのでクラウスに質問してみました。
私:クラウス、なんでこんな古いミル使うの?
クラウス:面白いからだよ。
私:へ、どういうこと?
クラウス:じゃあ、同じ味のするビールが二つあるとしよう。一つは、みんなが使っているミルを使ってできたビールで、もう一つはこの古いミルを使ってできたビールだ。どっちを飲みたくなる?
私:それは…確かに古いミル使って作ったビールの方が飲んでみたくなる!
クラウス:そういうことだよ。
作る工程も含めてクラフトビールなのだなと学ばせていただきました。クラウスはクラフト魂の固まりだと本当に感じます。彼のクラフト魂に限界はありません。ただ、最後にボソッとクラウスがつぶやきました。
クラウス:ただ、これちゃんと使えるように修理しやんとあかん、ちゃんと使えるようになるかな。。。
修理頑張ってクラウス!
ワインバレルのビアサーバー
さぁ、三つ目は一番豪華です。移動式ワインバレルビアサーバーです!
このサーバー、クラウス様が一人で作り上げたようです。もう唖然です。こんなビアサーバーがフェスとかで置かれてたらとても目立ちますよね。ちなみにこのワイン樽は1840年からドイツで使用されていたワイン樽で非常に古いものです。何回か、このサーバーでフェスに参加したことがあるのですが、樽に興味をもってそこからビールを買ってくれるお客さんが結構いらっしゃいました。
最後に
今日はムンケボーブルワリーの秘密兵器(?)についてお話させていただきました。酵母だけでなく設備にもクラウスがこだわるところに誰よりも強いビールへのクラフト魂を感じました。
ムンケボーでのインターンもすでに終えているため、これがムンケボーについての最後の記事になるかもしれません。ただ、ここでブルーマスターのクラウスと一緒に働けたことを本当に誇りに思います。日本に帰って、いつか自分のお酒を作ってクラウスに飲んでもらって、あっといわせられたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!