ムンケボーブルワリーの看板ビールの紹介
皆さんこんにちは、ニモです。
今日は先月までインターンさせていただいたムンケボーブルワリーの看板ビールの紹介をさせていただきます。ちなみにムンケボーブルワリーの紹介は以前の記事でもちょこちょこしているため読んでいただけると嬉しいです。
ソル(SOL)
ピルスナータイプのビール。アメリカンホップ由来のさぱっりとした香りがグラスから広がります。スカンジナビアで得られるシーバックソーンと呼ばれる飲んでみたところ、ホップ由来の苦みと副原料のスカンジナビアで手に入るシーバックソーンと呼ばれるパッションフルーツ由来の酸味を感じ取れます。口に含んだ瞬間はピルスナーらしからぬ味わいですが、のど元まで過ぎると苦みと酸味がサッと引いていきのど越しはすっきりしておりピルスナーらしいです。ピルスナーですが、シャルドネグラスに入れて飲んでみても面白そうです。
フォルクバング(FOLKVANG)
ヴァイツェンタイプのビールです。酸味を感じさせる辛口スパークリングワインのような香りで、味わいとしては小麦の麦芽由来のバナナのような甘みと同時に柔らかい酸味も感じ取れます。この酸味が、個人的には非常にユニークだなと感じます。このヴァイツェンは、ブルーマスターのクラウスが地元の蜂から取り出した唯一無二の酵母を用いて作ったビールです。酵母までもこだわって自分で採取して、オリジナルのビールを作るところにクラウスの強いクラフトマンシップを感じます。
ロスクバ(Roskva) ジントニックIPA
ビールのタイプはもちろんIPAです。ビールにジンとジュニパーベリーを加えたかなりユニークなビールです。注いでみるとホップとジュニパーベリーが織りなすパインやトロピカルフルーツを彷彿とさせる奥深い香りが漂います。いざ飲んでみると香りそのままのフルーツっぽい甘みが口の中に広がる一方で、ジュニパーベリー・ジン由来のさっぱりさも感じます。のどを通り過ぎてもさっぱりした甘みの余韻を感じ取れます。
最後に
ムンケボーのビールはどれもユニークでクラフト魂が固まったビールだと本当に感じます。どれもおいしくて、さらに、その大半はグルテンフリーと健康にも気を使ったビールなのです!日本でも飲めますので興味を持った方はぜひトライしてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
コペンハーゲンのビアフェスに参加してみた③
皆さんこんにちは、ニモです!
今日はコペンハーゲンのビアフェスで嗜んだビールの残り7種類を紹介をしていきます。待ち望んでいた方、お待たせいたしました!ちなみに以下の記事でこのビアフェスについてとこれまでに紹介したビールが分かります!
- ミード (MJÖD)
- ルビー(Ruby)
- ブロンドラガー(Blond Lager)
- リエージュ(Liege)
- SVEND TVESKÆG
- ピルスナー(PILSNER)
- Limfjordsporter Lakrids
- 最後に
ミード (MJÖD)
さて、最初はMjødbryggeriet Petersen & Sønnerというブルワリーのミード(MJÖD)です(ブルワリー名を何と読んだらよいかわからないため、デンマーク表記のままでごめんなさい!)。なんか、ビアフェスにこっそり紛れ込んでました(笑)。6種類の定番ミードが手に入るようですが、それぞれのミードに名前は付けておらずナンバーを振っているだけのため、ここではお酒の名前をそのままミードとしています。私が飲んだのはホームページのno. 1のミードです。
甘酒の香りが漂ったミード。飲んでみたところ、香りそのままの甘さを口全体で感じます。フルーティーというより、とにかくあまっ、という感じ(伝わらん気しかしない)。蜂蜜の甘みがそのまま出たような甘さでした。ただ、のどを通るころにハーブのスパイシーさを感じ取れます。私、個人的には甘すぎるものは苦手なのですが、甘いお酒が好きな方には、かなり飲みやすいミードではないかと思います。なんていうんでしょう、蜂蜜の甘さを存分に活かした手作りの味がするミードでした。
ルビー(Ruby)
デンマークのスーパーにここのブランドが置いてないことは絶対にないレフ(Leffe)。75 clの瓶で必ず見かけます。ちなみに日本でも成城石井かどこかでちらほら見かけた気がします。ビール通の方であれば見たことある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ちなみに、レフはベルギーのブルワリーで12世紀に誕生した非常に歴史のあるブルワリーです。今回はそんなレフのルビー(Ruby)をいただきました。ちなみにビールの種類はアンバーと呼ばれる下写真のような琥珀色を指すものの総称です。
ベリー系のフルーツ香がさわやかに漂います。口に含むと、ランビックのようなフルーティーかつ奥深い酸味を感じます。このグラスよりはシャンパングラスに入れて飲みたいビールです。ホップの苦さはほとんど感じないため、ビールが苦手という方もこれなら飲めるんじゃないかなと思います。
他の種類のレフもまた、別の記事で報告できればと思います。
ブロンドラガー(Blond Lager)
じゃんけんのグーのマークがロゴのサウスプレインズブルワリー(South Plains Brewery)のブロンドラガー(Blond lager)を堪能。クラウドファンディングやレシピを公開するなど次々と新しいことにチャレンジする新進気鋭のブルワリー。そんなブルワリーが昨年5000リットル作った渾身のピルスナーと出会うことができました。
ピルスナーですが、モルトの甘みをしっかりと感じ取れてまるでモルトジュースのよう。ホップの苦みも感じず、麦芽の甘み・コクをしっかりと感じ取れるビール。正直、ここまで甘いピルスナーのビールを作れるのだなということに感動しました。何かのビアコンペティションに参加したら、間違いなくトップに入れるのではないかと感じました。
リエージュ(Liege)
ベルギーのワロン地域にある都市を名前にしているビール。看板ビールの字体が非常にユニークです。
シーバックソーンと呼ばれる果実のエキスをホワイトビールに加えているのだそうです。このビールを作っているティステッドブルワリー(Thisted Bryghus)はあちこちのスーパーでよく見かけます。
ビールの種類はホワイトエール。コリアンダーのスパイシーさとホワイトエール独特のフルーティーさを口に含むと感じます。ただ、後味が非常にさっぱりしていました。この後味のさっぱりさが特徴的なビールです。料理と一緒に飲むのなら魚料理とかと合いそうです。
SVEND TVESKÆG
とある歴史家が歴史からビールを誕生させようという考えのもと誕生したオールドハット。昨年の秋に誕生と非常に新しいブルワリーです。歴史とビールに情熱を注ぐオールドハットのブルワーらは自分たち自身のことをビールのオタクだと考えているようです(笑)。
バイキング時代も含めて歴史を大切にしているデンマークだからこそ生まれたこのブルワリー。その魂込めたビールを飲んでみました。
SVEND TVESKÆGと呼ばれるビールを飲みました。種類はIPA。メドウスイートと呼ばれるハーブと5種類のホップを加えて作られてます。口に含むとハーブのスパイシーさとホップの苦みを感じ取れましたが、IPAとしては若干ホップの香り・苦みに欠けるかなという感じでした。
飲んでいる間にもロゴのヘルメットにまつわる歴史を語ってくれました。なんでも、このヘルメットはバイキング時代に使われていたものだとか。あと、メドウスイートはバイキング時代のビールでも加えていたため、自分たちも加えたのだとか。熱く語ってくれる姿はオタクそのものでした。
ピルスナー(PILSNER)
歴史を楽しんだ後は現在の職場であるハースレブ(Herslev)ブルワリーのビールをフリーでいただきました。ここのビールの原料となる大麦は、このブルワリーのすぐそばにある大きな農園で収穫されており、原料から徹底的にこだわってビールが作られています。
種類は言うまでもなくピルスナー。飲んでみるとモルトの甘みとホップの苦みを程よく感じるバランスの取れたピルスナー。後味はさっぱりしており、適度なバランスを取れているため個人的にはどんな料理にも合わせられるビールかなと思います。デンマーク内のピルスナーでは今のところこれが一番飲みやすいです。
Limfjordsporter Lakrids
本日2つ目のティステッドブルワリーのビールを堪能。違うブルワリーのビールを飲んだつもりだったのですが、振り返ってみた時にティスティッドだと気付きました。ま、最後のビールというのもあって相当酔っていたためあまり覚えてないです(笑)。
リコリスと呼ばれるお菓子と一緒に発酵したポーター。そのためなのか非常に甘い。口に入れてから飲みこんだ後までずっと甘みを感じ取れます。デザートのような感じのビールで、もちろんケーキとかと合うと思います。最後に飲むのにふさわしいビールでした(笑)。
最後に
今回、デンマークのビアフェスに参加しましたが、やはりどれもおいしいのはもちろんなのですが、原料やロゴなど味以外でも様々なところで個性にあふれていました。ヨーロッパのビールというとドイツやベルギーを連想しがちですが、ここデンマークでも素晴らしいクラフトビールが作られているのだなと実感できました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
カールスバーグの看板ビール2種類を飲み比べてみた
皆さんこんにちは、ニモです。
今日は、日本でも飲めるカールスバーグのビール2種類を飲み比べてみました!
カールスバーグ(Carlsberg)
まずは、そのまま商品名になっているカールスバーグをいただきました。
程よいコクと適度な苦さを飲んでみると感じます。程よいコクといっても、ピルスナーとしては標準的かそれ以下です。後味も辛さを感じず、すっきりとしたあじわい。大手4社のラガービールや発泡酒を飲み慣れている方にとっては非常に飲みやすいんじゃないかと思います。デンマーク気分を味わうために、友達や家族とカールスバーグで乾杯してみるのはいかがでしょうか?
ツボルググリーン(Grøn Tuborg)
さて、続いてはツボルググリーンです。ツボルグと呼ばれるビール会社がもともとあったのですが、20世紀初めに買収された過去があります。
カールスバーグを飲んでライトだと感じていたのですが、ツボルググリーンを飲んでみるとよりさっぱりしていました。モルト由来のコクやホップ由来の苦みをほとんど感じず、ただただスッキリさっぱりした味わい。そして、のどを通りこした後のすがすがしい爽快感。日本の発泡酒のような副原料由来の雑味もなく、非常に飲みやすいなと感じました。
最後に
さて、実際に飲んでみたカールスバーグのビール。どちらも非常に飲みやすく、世界中の人から愛されている理由が分かります。ご興味を持った方は、日本でも簡単に手に入るのでぜひ一度飲んでみていただけたらと思います!以下に通販で手に入るリンクを張っておきます。最後まで読んでいただきありがとうございました!
バイキング時代のビールの再現 (読む価値ありです!)
こんにちは、ニモです!
今日は、先日、インターン先のムンケボーブルワリーで今から約1000年前のバイキング時代のビール、略してバイキングビールを再現して作ったため報告させていただきます!
バイキングビールについて
少し前の記事でデンマークがバイキングで有名なことはお話させていただいたと思います。
ケルテミンデの隣町にムンケボーがあり、そのことからブルーマスターのクラウスはバイキング時代のビールを作ってみる企画を発案。昨年から始めたのだそうです。ワイルドで知的なクラウスならではの発想だなと思います(笑)
また、当時、出来上がったビールを下の写真のように角に入れて腰に括り付けて常備していたのだそうです。
現在当たり前のように使われている仕込み釜やろ過装置など当然なかった当時、どのように船の上でビールを作っていたかを紹介させていただきます。
バイキングビールの再現
ビールの仕込み
釜のなかった当時、以下の写真のように全長3メートルからある木の中で仕込み工程を行っていました!この木はクラウスが手作りしたものです。
ちなみに余談ですが、デンマーク人は何でも自分たちで手作りする習慣があります。何においても彼らは沁みついているクラフト魂で作ってしまいます。
この木の中に水を入れて65℃まで温めます。さて、水の加熱方法ですが皆さん分かります?まさか木ごと燃やすわけにもいかないですね。どうするかというと、焼石を水の中にぶち込みます。冷めた石は取り出して温めなおしてまたぶち込むの連続作業。この作業、非常に大変でした。なんせ、焼石は800℃以上になるのですから。
水が温まったら石を取り出して、麦芽を加えてかき混ぜます。この工程は糖化と呼ばれる作業で麦芽に含まれるでんぷんを糖に分解していきます。
濾過工程
糖化が終わるとビールの元となる麦汁の完成です。麦汁だけを回収するために下写真のように木の枝を用いてフィルターを作ります。蛇口の裏にこのフィルターをかますことで麦芽が出てこず、麦汁だけが出てきます。
この得られた麦汁に酵母を加えることで発酵が始まり、数週間寝かせることでビールが完成です。ビールが出来上がるのを楽しみに待ちたいとおもいます!
最後に
いかがでしたか、バイキングビール。私個人としては一部始終興奮しっぱなしでした。
また、この仕込みの作業を行うにあたって、バイキングミュージアムでボランティアとして働いている方々が数多く駆けつけて手伝ってくださいました。地元の人に支えられて、1000年の時を経てバイキングビールを再現できる瞬間に立ち会えたことに感動しました!
このチャレンジングなイベントを通じて、私自身、さらにムンケボーのことが好きになりましたし、いろんな人に知ってもらいたいなと思います。最後まで読んでいただきありがとうございます!
コペンハーゲンのビアフェスに参加してみた②
皆さんこんにちは、ニモです!
今日は前回に引き続き、コペンハーゲンのビアフェスで嗜んだビールの紹介をしていきます。
ちなみに前回の記事はこちら↓
- ミクロコスム(Microcosm)
- カプチーノスタウト(Cappuccino Stout)
- キラーホップ(KILLER HOP)
- アーバンレジェンド(URBAN LEGEND)
- フリゲートユトランド(Fregatten Jylland)
- ごはんビール(Gohan biru)
ミクロコスム(Microcosm)
まず、最初のビールはガンマブルワリーのミクロコスム(Microcosm)。ブログを書いているときに調べたところ、ミクロコスムは「小さな宇宙」」という意味らしいです。ブルワリーのロゴが特徴的だったためトライしてみました。
かっこよくないですか、このロゴ!ホームページを見てみると、なんとこのロゴをモチーフにした帽子や服も売っています。
さて、そんなガンマブルワリーのミクロコスム。度数が3%とかわいらしいこともあったため飲んでみました。写真はこちら。
ビールのタイプはペールエール。ホップのシトラス香が強く、飲んでみると香りとは裏腹にさっぱりとした味わい。度数が低いことも影響していると思われますが、エール特有のフルーティーさの主張は弱いです。ただ、これはこれで飲みやすく、缶ビールくらいなら、お酒の弱い私でもほろ酔う感じで楽しめそう。
ちなみに、グラスに書かれている10 clは100 mlのことです。clはセンチリットルのことで、デンマークでは頻繁に見かけます。
ホームページはこちら。
カプチーノスタウト(Cappuccino Stout)
続いてはシンディケートブルワリーのカプチーノスタウト。それぞれのビールに見合ったキャラクターを割り振っているところが、ここのブルワリーの斬新なところ。
そのキャラクターの中でも自分のタイプだなと思ったキャラクターがカプチーノタウト
(Cappuccino Stout)の女性でした(笑)
ま、少し、ほろ酔いで見てたから美しく見えたけど、今見ると笑顔が何か企んでるようにも見えますね(笑) 肝心のビールの写真はこんな感じ。
ビールのタイプはもちろんスタウト。匂いが完全にカプチーノ!目をつぶって様々な人に嗅がせてみたら多分、大半の人がこれがビールだとは分からないだろう。みんな、カフェオレかカプチーノと答えるはず。飲んでみるとこの黒色に合う濃厚なモルトの甘みとカプチーノの苦みを感じるまったりとした味わい。カプチーノとスタウトのいいとこ取りをしたビール。この上にバニラアイスクリームをのせて飲んでみても合うと思うな。ちなみに度数が8%なため、飲みすぎに注意。
シンディケートのホームページはこちら。ぜひ、他のビールのキャラクターも見てみてください!どれもユニークで面白いです。
3つ目と4つ目はマッドジャイアントブルワリーというアフリカの最大都市ヨハネスブルグにあるブルワリーのビールを堪能。
キラーホップ(KILLER HOP)
まず、キラーホップ(Killer Hop)と呼ばれる昨年にアフリカ内で金賞を獲得したビールをいただきました。酔ってて写真撮り忘れたのでホームページの写真をご覧ください(笑)
小麦と大麦を加えて作られたペールエール。4種類のアロマホップをふんだんに使っていることからこの名前が付けられているそう。飲んでみたところ、モルトの味はおさえられていたましたが、ホップの味がそこまで強くないというのが第一印象。後味はペールのわりに非常にさっぱりしていました。
アーバンレジェンド(URBAN LEGEND)
続いて、南アフリカ国内で銀賞を獲得しているIPAのアーバンレジェンド(Urban legend)を堪能。これはきちんと写真に収めました。
度数は6%で若干強め。マンゴーとパパイア、そしてグアバと呼ばれる熱帯地方で収穫される果物を副原料として加えています、とのこと。このビールはIPAのわりにモルトの甘味がしっかりと 感じ取れたましたが、ホップと果物の味が見つからない。この甘みの中に濃縮されている感じだろうか。フルーツのかくれんぼを楽しむビールなんだと勝手に判断(笑)。
アフリカのビールは自身初だったため、とても新鮮でした。ただ、個人的な感想としてはまだまだ伸びしろがありそうな感じ。ホームページは以下より。
フリゲートユトランド(Fregatten Jylland)
デンマーク第三の都市オーフスの南西に君臨するオーフスブルワリーのビールを堪能。その名はフリゲートユトランド(Fregatten Jylland)。副原料にリンゴをふんだんに使っており、シードルのような黄金色透明なビールです。
香りはシードルのようなリンゴが主体の香り。いざ、飲んでみるとやはり辛口なシードルそのもの。ただ、ホップ由来の苦さもじわじわと感じ取れます。後味は非常にスッキリしておりキレのあるシードルビールという感じ。こってりした肉料理と一緒に飲みたくなりました。
このフリゲートユトランドは、エベルトフトと呼ばれるリンゴの果樹園で有名な地域とのコラボで生まれました。なんでも、この地域でリンゴフェスティバルが開催されるようになって、リンゴを含んだビールを作ってみようという企画から生まれたのだとか。だから、これほどリンゴの主張が強いのか。。。面白い!
ホームページは以下。
ごはんビール(Gohan biru)
デンマークで一番新しいブルワリーが昨年誕生。その名もサイエンスブルワリー。最新のビール醸造の科学的技術を駆使しつつ、効率的な生産に重きを置いてビールを作ることをモットーとしているらしいです。彼らのビールの説明をする前にまず、これを見てください(笑)!
理系の方なら、お分かりになると思います、そう、ポスターがこのサイエンスブルワリーに貼られていたのです!思わず目がひきつけられました。上手いですね、引き付け方が。理系の方だったら思わず食いついてビールのファンになっちゃいそうです。てか、もう私、メロメロです(笑)。
さて、先ほど、効率的な生産と申し上げましたが、ここのブルワリーは余剰生産物をメインに使ってビールを作っているようです。そんな世界で最初(というわけでもないと思うのですが、ホームページにそのように記載されていたので)の余剰生産物の白羽の矢がったのはなんと米!デンマーク、イギリスを中心に展開しているSticks'n'Sushiレストランの余った米を使用していることからごはんビールと名づけられたそうです。
黒ビール(ドゥンケルの方が正確かな)っぽいですがベースはピルスナーのモルトを用いており、少しだけローストモルトを加えたのだそう。副原料に米とさらにスターチを加えているのだそう。ホップの香りはあまり感じず、呑んでみると色のわりにはライトな味わい。後味が米を入れたと思われるさっぱりさを感じさせます。このビールの後味のさっぱりさが寿司に合いそうです!
ホームページもぜひ見てみてください。デザインセンスあふれていて面白いです(特に理系の方必見)!
さて、本日はコペンハーゲンのビアフェスで私が飲んだ6つの種類のビールを紹介させていただきました。どこのブルワリーのビールも個性あふれていますよね。ブログで書いてまとめている間も非常に楽しかったです。次回、残りの7種類紹介させていただきます!
非常に長かったですが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
日本ではいずれも手に入りにくいビールですが、気になったビールがあればぜひデンマークに寄る際、トライしてみてください!
コペンハーゲンのビアフェスに参加してみた①
こんにちは、ニモです!
先日、コペンハーゲンのビアフェスティバルに行ってきたのでその感想と飲んだビールの紹介をさせていただきます。
時期と場所
時期:5月中旬から下旬に毎年開催されているようです。
場所:LOKOMOTIVVÆRKSTEDET
昔は機関車の修理を行っていた工場だったらしく、現在は大きな会議や今回のようなフェスの会場として使われています。アクセスも良好で電車だと最寄りのカールスバーグ駅から歩いて15分程度のところにあります。
金額
前売り券と当日券の2種類があり、前売りだと日によって異なるのですが入場料が125クローネから150クローネです。ただ、これだと入場できるだけでビールは飲めず、飲むためにはトークンを買う必要があります。後で説明しますが、10トークン付きで入場料に150クローネが加わり、20トークンだと300クローネが追加でかかります。当日券だと入場料が150クローネから175クローネになります。
システム
受付でリストバンドをもらうと中に入ることができます。また、ビールを飲むためのトークンが渡されます。トークンは下のようなチップです。
会場に入るとたくさんのグラスが置かれています。チップを渡すことで
このグラスにビールを注いでもらう感じです。
一回に注いでもらえる量は100 mlです。ちなみにこのグラス使い終わったら持って帰れます!現在、家で愛用中。
店員がチップを受け取り忘れたこともあり、ビールは合計13種類飲むことができたのですが、それぞれのビールの感想はまた別の記事で紹介させていただきます!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
インターン先のブルワリーの紹介
皆さんこんにちは、ニモです!
デンマークで非常に快適な気候で日々過ごせているこの頃ですが、我が故郷大阪では日中30℃をもう超えているのだそう…。帰りたくないな…。
さて、そんなことはさておきお待たせいたしました。今日はデンマークのインターン先であるムンケボー(Munkebo)ブルワリーについて紹介させていただきたいと思います。ムンケボーのビールを飲んだことある方は必見ですよ(笑)。
ムンケボーのビールとの出会い
ムンケボーのビールとはちょうど昨年の横浜で開催されたビアフェスで出会いました。就活の帰りだったため、あまり長居せずにささっと帰る予定だったのですがもう大量のビールを目にすると色々試したくなりついつい長居してしまいました。その中でも、異彩を放っていたのがこのムンケボーのビール。
JlSトレーディングという貿易会社がムンケボーのビールを仲介して売っており、今回のビアフェスにいらっしゃっていました。
このムンケボーのビール、これまで飲んできたどのビールよりもおいしくて感動しました!そして、なんとこのビール、生物・化学の知識を生かしてグルテンフリーに仕上げていたのです!
健康志向品のビールってこれまで私の中であまりおいしいイメージがなかったので、それを知ってなお驚きました。専攻が化学で、かつ、将来ビールを作りたいと考えていた私は興味津々でビールを注いでくれたJLSの方に質問攻めをし、熱くなってしまって自分の夢などについても語ると、なんとその方からムンケボーにインターンをさせてもらう機会をいただきました。
そうして、今に至ります。ほんと、出会いに感謝です。
ムンケボーブルワリーの歴史
ムンケボーブルワリーは2015年に設立された非常に新しいブルワリーです。ちなみにムンケボーはデンマークの地名です。ドイツで修業をしていたクラウス (Claus) が独立して故郷のムンケボーの近くで新たにブルワリーを開設しました。
もともとクラウスの祖母はもともとファーマーブルワーだったそうで1950年代にビール酵母がいなくなってしまったことからビールの醸造を断念。クラウスがそれを継承する形で故郷でビールづくりを始めたのだそうです。現在、クラウスと秘書さんの二人で経営をしています。
※ファーマーブルワーとは文字通り農家を営みながらビールを作るブルワーのことです。日本ではなじみがないかもしれませんが、島根県の三島ファームが最近農作物を使ってビールを作り始めましたね。
ブルワーの意外な経歴
そんなクラウスはブルワーとしては特殊な経歴の持ち主です。クラウスは生物学の修士号と健康科学の博士号を取得したブルワーなのです。そのため、ビールを作る傍ら酵母を自分で採取して培養もするのだそう。また別の記事で紹介しますが、ムンケボーの看板ビールの一つであるフォールクバング(Folkvang)は、地元の蜂蜜から取り出した酵母を用いて独特な酸味を持つビールを実現させています。さらに、彼の祖母が作っていたビールに用いていた酵母も自ら蜂蜜から取り出し、再現できたのだとか。感動的なストーリーですよね!
クラウス曰はく、化学と生物のバックボーンをしっかりと理解しておくことで、
適切な酵母を用いて思い通りの味を実現したり、独自の味を科学的にデザインできるのだそう。この言葉を伝えてくれた時のクラウスの目は自信に満ち溢れていました。
最後に
今回はインターン先のムンケボーブルワリーの出会いと歴史に焦点を当てて紹介させていただきました。また別の記事で肝心のビールの味とムンケボーの更なる魅力について語りたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!